私的な名盤を所蔵CDアルバムより定期的にご紹介する「かなでる名盤」
物件探しに疲れたそこのあなた!息抜きがてら、当社ブログでゆっくりしていってください。
『プライド』という結構ありがちなアルバムタイトルですが、今回取り上げる『プライド』は
ロバート・パーマー『プライド』です。(83年発表)
収録曲
①プライド
②デッドライン
③時のまま
④ダンス・フォー・ミー
⑤心の中に
⑥イッツ・ノット・ディフィカルト
⑦セイ・ユー・ウィル
⑧テイク・マイ・ハート
⑨ウエイティング・フォー
⑩ザ・シルバー・ガン
ロバート・パーマーを初めて聴いたのは大学時代でベスト盤でした。ベスト盤の中で特に印象に残った2曲(本作収録の①、⑤)が収録されているアルバムということで、CDショップを探し回りましたがどこにも置いてありません。当時このCDアルバム廃盤になっていたんですね。それから約10年、ふと立ち寄った中古レコード店で偶然この中古CDを発見!大枚はたいて即購入!
しかし、その後すぐに紙ジャケCD(※もともとアナログレコードで販売していたアルバムをCDサイズにミニチュア化したもの、CDケースがプラスチックではなく紙製)で再発され、今では廉価版も再発されて普通に新品が手に入ります(泣)
解説
①アルバム先行シングル第1弾。カリビアン風味のテクノ。この曲が1曲目なので夏によく聴くアルバムです!スティールドラムの音色がトロピカルな雰囲気を一層引き立てます。
②「いびき」で始まり冒頭レゲエ風味なテクノで、途中でリズムが変化します。そして最後も「いびき」で終わります(笑)
③ノリのよい冒頭2曲のあとに、少しダークな雰囲気の漂うバラード。
④ディスコ風味のテクノでベースラインが動き回って面白いです。
⑤アルバム先行シングル第2弾。ファンク風味のテクノ。この曲、カバー曲だと知りませんでした。オリジナルは2人組テクノユニット、ザ・システムの曲。オリジナルも今回初めて聴きました。わりと忠実にカバーしてますがパーマー版の方が洗練された感じです。ここまでがアナログレコード時代はA面です。
⑥ここからがB面です。アナログレコード時代に発表された作品はA面とB面を意識して聴いてみると面白いですよ。本アルバムの中で一番ストレートなリズムの曲。
⑦おそらく本作のプロデューサー、ルパート・ハイン(テクノ畑の方)が主導になって作ったであろう曲。うねるシンセ、動きまわるベースライン、中近東風の歌い回しもあり、意外な展開も。本作の中でも異色。
⑧AOR路線。ロバート・パーマーのボーカルに焦点をあてた場合、本アルバム最高の曲だと思われます。
⑨特徴的なベースライン、アフリカンビートを取り入れていた時期のトーキング・ヘッズを思い出します。
⑩東洋を意識した曲で、歌詞はインドの「ウルドゥー語」で歌われます。最後はテクノサウンドと共に悟りの境地へ…(笑)
このアルバムの後、ロバート・パーマーはデュラン・デュランのメンバー等と一緒にパワー・ステーションを結成。同名のアルバムを発表、「サム・ライク・イット・ホット」等のヒットを飛ばします。
このアルバムはまた別の機会に!