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かなでる名盤⑭ ~フォザリンゲイ~

わたし的な名盤を所蔵CDアルバムより定期的にご紹介する「かなでる名盤」のコーナーです。

息抜きがてら、当社ブログでゆっくりしていってください。

今回取り上げるアルバムは

 

フォザリンゲイ『フォザリンゲイ』(70年発表)です。

 

収録曲

①ナッシング・モア

②海

③ネッドケリーのバラード

④ウィンター・ウィンズ

⑤ピース・イン・ジ・エンド

⑥ザ・ウェイ・アイ・フィール

⑦ザ・ポンド・アンド・ザ・ストリーム

⑧トゥー・マッチ・オブ・ナッシング

⑨バンクス・オブ・ナイル

※レコードでは①~⑤がA面、⑥~⑨がB面

 

フェアポート・コンヴェンション(英国のトラッドフォークの代表格のバンド)を脱退したサンディ・デニーがのちに彼女の夫となるトレヴァー・ルーカスと結成したフォークロックバンド。サンディ・デニーがシンガーソングライターとして開花した作品(①②④⑤⑦の5曲でクレジット)で、フェアポート時代に比べて、より自身の内面を静かに見つめるようなシリアスなヴォーカルに変化しているのが特徴。対してルーカスの声は低音のほのぼの系。曲によってデニーとルーカスがヴォーカルを交互にとることで(時々デュエット)、アルバムの緊張感を適度に緩和しています。

 

そして、ジャケット画やCDスリーブの写真を見る限りにおいて、ルーカスがアコースティックギター、もう一人のギターのジェリー・ドナヒューがエレキギターを主に演奏していると思われますが、ルーカスの包容力のあるリズムギターにドナヒューの繊細なクリーントーンのギターフレーズが絡んでくるところなんかは絶品です!

 

当時④⑤の組み合わせでシングルが出ているようですが、このバンドの特徴を完全に押さえているとはいいがたいと思います。このバンドの真骨頂はやっぱり①②あたりでしょう!特に②は、ゆったりしたテンポと、波のように満ち引きするデニーの歌声が素晴らしくアルバムのベストトラックです。⑧はボブ・ディランのカバー、最後の⑨はお得意のトラディショナル(伝承曲)でしっとりと歌い上げしめます。

 

素晴らしいアルバムを作りながら、サンディ・デニーはその後ソロに転向し、この1枚で解散してしまったのは実に惜しいところです。ちなみに、解散後ルーカスとドナヒューはフェアポートに加入、そしてしばらくしてデニーもフェアポートに再加入します。

いわゆる英国トラッドフォークの枠に収まらない、AOR的な心地よさや、プログレ的な抒情性も感じられる好アルバムですので機会があればぜひ!

 

 

念のため、かなでるプランは不動産会社です。