かなでる名盤⑮ ~スティーブ・マックイーン~
音楽好きの当社代表が、不動産と同じ熱量を持って音楽を語るブログ「かなでる名盤」。
所有CDアルバムから定期的にご紹介させていただいております。
息抜きがてら、当社ブログでゆっくりしていってください。
今回取り上げるアルバムは
プリファブ・スプラウト『スティーブ・マックイーン』(85年発表)です。

まずはっきりさせておきたいのは、スティーブ・マックイーンという歌手のアルバムではなく、プリファブ・スプラウトがバンド名、スティーブ・マックイーンがアルバム名です。紛らわしい笑
パディ・マクアルーンという天才的なソングライターが作る極上のメロディを、プロデューサーのトーマス・ドルビーが魔法のような音響で包み込んだ、80年代英国ポップスの金字塔です。80年代の電子音等のテクノロジーを駆使して作られた音楽は、今聴くと古臭いと感じることも多いのですが、このアルバムのサウンドは、発表から40年近く経っていることが信じられないくらい、今聴いても新鮮なサウンドです。
そして、このアルバムジャケット。革ジャンに破れたジーンズ、そしてバイクから「熱い青春ロック」や「尖ったパンク」を想像するかもしれません。でも、流れてくるのは、そんなワイルドな外見からは想像もつかないほど、知的で洗練された、繊細な音楽です。このジャケとのギャップも、面白いところではないでしょうか。
収録曲
①ファロン・ヤング
②ボニー
③アペタイト
④ホエン・ラヴ・ブレイクス・ダウン
⑤グッドバイ・ルシール・No.1 (ジョニー・ジョニー)
⑥ハレルヤ
⑦リヴァー
⑧ホーシン・アラウンド
⑨ディザイアー
⑩ブルーベリー・パイ
⑪エンジェル
①アルバムの幕開けにふさわしい、跳ねるようなリズムと軽快なギターのカッティング。そしてカントリーミュージックの要素も含んだ、このアルバムの中では毛色の違う曲。
アコースティックギターとシンセのバランスが素晴らしい②。
③イントロの繊細なシンセ音を聴いただけでもう名曲確定でしょ笑。女性メンバーのウェンディ・スミスの透明感あふれるコーラスの美しさや、その「声」が楽器の一部のように機能している点も面白いと思います。
④このアルバムのハイライトの名曲です。余計な音を削ぎ落とした静かな世界の中に、優しい歌声がふわっと浮かび上がる感じが、なんとも心地よい気分にさせてくれます。この④、それと⑦⑨あたりはトーマス・ドルビーの完璧な音響工作の賜物でしょう。
一度聴くと「ジョニー、ジョニー」の歌詞が頭から離れなくなる⑤笑
そして個人的に好きなのが、ベースラインのノリも良い最後の⑪。讃美歌のパイプオルガン風なイントロから、天空から光が差し込み、無数の天使(赤ちゃんに羽が生えてるような)が舞い降りて来て、人々にいたずらをし、また空へ帰っていくような勝手なイメージ笑。細かくリズムを刻むブラス(シンセ?)は天使の羽ばたきのよう。最後は、幻想的で美しい響きに包まれながらフェードアウトしていきます。
このアルバム、静かに音楽に浸りたい夜に、ぜひ手に取ってみてください。美しいコーラスや音の重なりをただボーッと浴びているだけで、心が整っていくのがわかりますよ。
こんなオシャレな1枚はいかがでしょうか?
それではまた!