かなでる名盤⑪ ~犬神家の一族~
私的な名盤を所蔵CDアルバムより定期的にご紹介する「かなでる名盤」のコーナーです。
息抜きがてら、当社ブログでゆっくりしていってください。
今回取り上げるアルバムは
『犬神家の一族』のサントラ盤(76年発表)です。

収録曲
①愛のバラード
②怨念
③〇い〇みし館
④仮面
⑤終焉
⑥愁いのプロローグ
⑦憎しみのテーマ
⑧瞑想
⑨湖影
⑩祈り (「愛のバラード」より)
⑪受難の血
⑫幻想
⑬孤独 (「愛のバラード」より)
念のため、かなでるプランは、不動産会社です笑
③は曲名が不動産的にNGってことで、自主規制です。こういう物件は勘弁です笑
ってことで、いわずと知れた有名映画のサントラ盤です。作曲を手掛けているは大野雄二です。この方、「ルパン三世」の音楽を作曲した人と言った方が分かるかもしれません。アルバムは全曲インスト曲になります。
映画の内容はおどろおどろしい部分もありますが、独特な音色のダルシマーという楽器をフィーチャーした有名曲①をはじめ、⑨⑫等、美しいメロディーを持った曲も多いです。②は結構プログレッシブロック。テーマからの琵琶の乱れ打ち!そして燻る炎が徐々に燃え上がっていくような展開がいいですね~。このアルバム、使われている和楽器は意外にもこの琵琶だけです。ちなみに映画では他に琴が使われていますが…これ以上は映画のネタバレなので笑 ④⑪情熱的なスパニッシュ風味のギターをフィーチャー。⑦は明らかにピンク・フロイドが75年発表のアルバム『炎~あなたがここにいてほしい』の影響下にある曲。聴き比べてみると面白いですよ。⑩⑬は①の別バージョン。
①と⑦はカップリングでシングルカットされていますが、それとは別に、あまり知られていない歌入りバージョンの①と④のカップリングのシングルが存在します。
その歌入りバージョンは『横溝正史 MM<ミュージック・ミステリー>の世界 金田一耕助の冒険 [特別版]』というCDで聴くことができます。

このCD、本編が金田一耕助の作品を「イメージして」創作した曲、ボーナストラックが金田一耕助シリーズで「実際に使われた」曲という不思議なCD。どっちが本編でどっちがボーナストラックなんだか笑
ちなみに歌入りバージョンの①④は映画では使われておりません。
歌っている(④は歌+語り)歌手は存じてませんが、好き嫌いはあるかと思いますが、なかなか味わい深い歌声です。
もし、もしですよ、映画のエンドロールとかでこの歌入りバージョンの①が使われてたりしたら、現在の認知度も違ったのかもしれません。
今回はこの2枚のアルバム合わせ技で一本とさせていただきました!
それではまた!