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かなでる名盤⑤ ~チューダー・ロッジ~

私的な名盤を所蔵CDアルバムより定期的にご紹介する「かなでる名盤」のコーナー

息抜きがてら、当社ブログでゆっくりしていってください。

今回取り上げるアルバムは

チューダー・ロッジ『チューダー・ロッジ』です。(71年発表)

収録曲

①イット・オール・カムズ・バック・トゥ・ミー

②ウッド・ユー・ビリーヴ?

③リコレクション

④トゥー・ステップ・バック

⑤ヘルプ・ミー・ファインド・マイセルフ

⑥ノーバディーズ・リスニング

⑦ウィロウ・トゥリー

⑧フォレスト

⑨アイ・シー・ア・マン

⑩ザ・レイディーズ・チェンジング・ホーム

⑪モデリン

⑫キュー・ガーデンズ

 

先日、高校時代の友人のフルート奏者のリサイタルに行って来たのですが、古今東西の英国音楽をフルートで演奏するというマニアックな試みをしていて(演奏の方はさすがプロ、実に素晴らしかった!)それに触発され、今回わたしも得意のマニアックな英国ロックからチョイスしてみました笑

英国ロックの中でも、すごいジャケットのアルバムがあるらしいとのことで、一体どんなものかと、大学時代に日本盤紙ジャケCDが復刻されたタイミングで一度買い逃してしまい、その後ドイツ盤紙ジャケCDを偶然CDショップで見つけて即購入したアルバム。いわゆるジャケ買いしたアルバムです。

そのジャケットとは、なんと、6面開きの変形ジャケット!復刻されたCDサイズでもアートの世界です!

ちなみに発表当時のレコード盤は今ではとんでもないプレミアがついているとか…

肝心の音の方ですが、英国の田園風景が目に浮かぶようなフォークサウンドがベースで、要所要所に管弦楽器のアレンジが効いてます。この時代のフォークロックの中でも透明感のある澄んだサウンドが特徴で、個人的には、冬の寒い朝に聞きたくなるアルバム。今シーズン最強寒波が続く今年は特にお世話になってます笑

男性2人、女性1人の3人組の混声グループで、女性はアメリカ人ということもあるのか、歌声もクセのないサラッとした感じです。同時期の英国人女性フォークシンガーのような野暮ったい感がありません(失礼!)コーラスやアコースティックギター、その他楽器の音の分離度も高いです。レコーディングの環境が良かったのかなぁ。

ときおり聞こえるフルートがいい味出してます。③⑥⑧⑨等フルートソロは息遣いまで含めてが音楽です!A面①~⑥は統一感のある仕上がり⑦からB面でバラエティーに富んだ曲が並びます⑦は憂いを帯びた雰囲気⑩は本作唯一ロックのノリで⑪はギターのインストで、ホルストの木星(ジュピター)っぽい感じメロディーも出てきます⑫最後は爽やかなカバー曲で締めます。

チューダー・ロッジ自体、有名ではありませんし、英国ロック好きの方でも知る人ぞ知るって感じですが、マニアックな音楽をやっているわけではなく、内容は非常に聴きやすいと思います。

外見(ジャケ)も中身(音楽)も素晴らしいので、機会があればぜひご賞味下さいませ。