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かなでる名盤④ ~ハートに火をつけて~

私的な名盤を所蔵CDアルバムより定期的にご紹介する「かなでる名盤」のコーナー

物件を探していたら、不動産会社を探していたら、偶然このページにたどり着いてしまった?そこのあなた!(偵察中の同業者の方も)

息抜きがてら、当社ブログでゆっくりしていってください。

80年代が続いたので60年代いってみましょう。

今回取り上げるアルバムは

ドアーズ『ハートに火をつけて』です。(67年発表)

収録曲

①ブレーク・オン・スルー

②ソウル・キッチン

③水晶の舟

④20世紀の狐

⑤アラバマ・ソング

⑥ハートに火をつけて

⑦バック・ドア・マン

⑧君を見つめて

⑨エンド・オブ・ザ・ナイト

⑩チャンスはつかめ

⑪ジ・エンド

 

大学時代にデヴィッド・ボウイにハマってた時期に手に入れたアルバム。それまで、ドアーズといえば、⑥を聴いたことがある程度でした。しかし、デヴィッド・ボウイのアルバム『スケアリー・モンスターズ』のCDのボーナストラックに本作収録⑤のカバーが収録されており、原曲が聴いてみたいということで購入。私にとってデヴィッド・ボウイのカバー曲から原曲を知り、それがきっかけでそのアーティストを聴くようになったケースは結構あるんですよね。

 

解説

『ハートに火をつけて』なんて、ロマンティックな邦題ですが(原題はシンプルに『ザ・ドアーズ』)内容は非常に重厚感のあるロックアルバムです。ボーカルのジム・モリソンの歌唱スタイルは、歌い上げるというより、詩を吐き出すという感じで、歌手というより詩人といった方がいいのかもしれません。そのモリソンを、堅実な3人のメンバー(オルガン、ギター、ドラム)が支えるという構図です。しかし、ただのバックバンドではなく、ちゃんと「個性を出しながら」支えているのがポイント。

初っぱなの①からイントロのドラム→オルガン→ギター→ボーカルと音が乗っかっていく冒頭の10数秒で彼らの世界観にグイグイと引き込まれます。③美しいバラード曲。④は原題は20th Century Fox。曲名からは有名な映画会社のロゴとファンファーレしか思い浮かびませんが、本作とは関係ありません。⑤ブレヒトのオペラ曲でミュージカル風味。やっぱり原曲のサラッとした感じがいいかな。ボウイバージョンは少々クセが強い笑 ⑥は特徴的なオルガンで始まる彼らの代表曲。当時シングルカットもされて、かなり売れたようです。ここまでがアナログレコード時代はA面。

ここからB面で徐々に盛り上がっていき最後の⑪のクライマックスへと向かいます。⑦ブルースの曲。対訳を見ると「バック・ドア・マン」って「ずるい男」っていう意味らしいです。知りませんでした。洋楽は聴きますが、英語にはかなり疎いです。笑 そしてラストの⑪は映画『地獄の黙示録』にも使われている問題作。圧巻の11分超です。何とも言えない陶酔感に浸れます。

次作の『まぼろしの世界』も本作と甲乙つけがたい出来のアルバムなので機会があればぜひ取り上げたいと思います。

それではまた!